退職祝いで失敗しないための贈り物のマナーとは?
退職で失敗しないマナーとは?失敗談とあわせてご紹介します!
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退職祝いの贈り物マナー・NGマナー
それぞれ見ていきましょう。
贈り物の選び方
日本人には昔から「縁起を担ぐ」という考え方があります。
退職祝いはこれまでの労をねぎらうとともに、新たな門出を祝福するものでもあるので、退職される方の今後が明るいものとなるような贈り物がベストです。
そのため、縁が切れるという意味があるハンカチ(漢字で書くと「手巾・てぎれ」となるため)や苦や死を連想させるクシ、お茶(弔事の際に用いられるため)などは避けたほうが無難です。
また、定年退職の場合は、老いを連想させるメガネやメガネケースなども控えたほうがよいでしょう。
贈り物の渡し方
退職祝いの贈り物は、会社で送別会が開かれる場合はそのときに渡すのが一般的です。
ただし、職場全体で贈り物を用意している場合は、送別会の場で個人的な贈り物をすることは避けましょう。
退職される方が直属の上司など大変お世話になった方で、個人的にもお礼の品を贈りたいならば、きちんと連絡を取って別の機会を設けるのがマナーです。
また、退職される方が遠方に住んでいて郵送する場合は、退職の確認後1~2週間以内のなるべく早い時期に届くようにし、きちんと“のし”を付けて送ります。
最近では退職祝いの品にはのしを付けないことも多くなっていますが、直接お礼や感謝を伝えられない分、しっかりと礼儀を尽くしましょう。
のしに関するマナー
退職祝いの場合、お祝い事なので水引は紅白の蝶結び(花結び)を選びますが、表書きには「祝」の字を用いないのが基本です。
これは、退職の理由は人それぞれであることから、相手の心情に配慮するため、そして、その人が退職することを喜んでいるように取られないようにするためです。
また、「餞別(せんべつ)」という言葉もありますが、目上の人への贈り物には適切ではありません。
退職する方への感謝の気持ちを表現できる「御礼」や、単に贈答品の内容を示すだけの「記念品」、謹んで差し上げるという意味の「謹呈」などを用いましょう。
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退職祝いで失敗しないために参考にしたい失敗談
贈り物は渡すタイミングが重要!
お世話になった上司の退職を祝う送別会でのこと。
上司の好みをしっかりとリサーチして心を込めた贈り物を準備し、事前に渡すタイミングや渡すときに述べる感謝のメッセージなども考えていました。
しかしお酒が進むにつれて贈り物のことを忘れてしまい、やっと思い出したのは、店の外に出た後、そろそろ解散となる頃でした。
結局「ありがとう」と一言だけ述べた上司は、中を確認することもなくそのまま帰ってしまったそう。
贈り物を見た上司の反応を知ることも、感謝の気持ちを伝えることもできなかったのです。
贈り物は内容ももちろんですが、渡すタイミングが大変重要です。
このような失敗は特にお酒の席ではありがちなので、送別会や食事会などでプレゼントを渡すつもりならば、お酒のペースが進みはじめる前、食事が一段落したタイミングを意識しましょう。
また、会の進み具合や状況によっては、一人ひとり感謝の言葉を伝える時間が作れないことも予想されます。事前に手紙やメッセージも用意しておくとよいですね。
職場で一緒に働く人たちにも配慮しよう
会社の慣例によっては、送別会を行わず、お祝いの品も用意しない場合があります。
そうした場合には、退職される方にお世話になった人を集めて、プレゼントを贈ることにしようと考える方も多いことでしょう。
もちろんそれはとても素敵なことです。
このような場合、職場の中で退職される方に贈り物を渡すのは避けるようにしましょう。
その場にいる贈り物を用意していなかった方たちが、気まずい思いをする可能性があるためです。
会社、または、部や課の全員ではなく一部の人たちだけでプレゼントを用意するときは、周りの人たちにも配慮し、内輪の食事会を開くなど、社外で渡す機会を設けるようにしましょう。
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