最高のお祝いにするために「長寿祝いのマナー」を学ぼう
[contentblock id=10]
目 次
長寿祝いにはどんな贈り物が喜ばれる?
良いマナー・悪いマナー
60代・70代の方は、今ではとても若々しく、老人という言葉が似つかわしくないほどです。
そのため現在では、長寿祝いで連想されるような伝統的なアイテムではなく、より実用的な物として衣服やお酒、アクセサリー、食器類などを贈ることが増えてきています。
長寿祝いの贈り物については特に決まりごとはないため、ご本人が喜んでくれることを最優先に考えて、柔軟に選んでいただいて構いません。
お祝いの色に関しても強くこだわらず、ご本人の趣味に合わせるのが良いでしょう。
ただし、長寿のお祝い品として適切でない物がいくつかあるため、その点は注意が必要です。
長寿祝いに適さない贈り物
長寿祝いには、櫛などの「苦」や「死」を連想させる物や、老眼鏡や補聴器などの「老い」を感じさせる物は贈らないようにします。
また、お花をプレゼントする場合は、椿の花は避けておきましょう。椿は花ごとボトリと地面に落ちます。
その様子が首が落ちるようで、死を連想させると言われることがあり長寿のお祝いには不向きなものとされています。
他にも、お茶を好む方は多くいらっしゃいますが、お茶は弔辞によく用いられる物のため、避けた方が無難です。
さらに、「勤勉さ」を表す時計やかばん、「足で踏みつける」意味がある靴や靴下などは、敬意を表すべき長寿の方に贈るプレゼントとしては、適切ではないと言えます。
もしプレゼントしたい場合には、長寿のお祝いの品として選ぶことは避け、別の日にプレゼントしましょう。
お祝い品の送り方
長寿祝いの贈り物には、のしを付け、水引は紅白か金銀の蝶結びにすることが基本です。
表書きは水引の上に、「福寿」や「敬寿」などと書きます。還暦の祝いの言葉である「賀華甲」など特別な言葉もあります。
また、「祝○○(還暦、古稀、喜寿など)」や「寿○○」などの表現でも構いません。直接渡せない場合は、手紙を一緒に添えると心遣いが伝わります。
こんなときどうする?長寿祝いで失敗しないために
めでたい場である長寿のお祝いですが、中にはトラブルになってしまったという失敗談もあります。
ご本人が喜ぶお祝いにするため、お祝いの日が素敵な思い出となるために、以下のケースを参考にしてみましょう。
贈り物を喜んでもらえなかった…
長寿を迎える方を思って一生懸命に選んだ贈り物も、場合によっては喜ばれないことがあります。
贈り物を用意する前には、できるだけご本人の趣味や嗜好をリサーチしておくことも大切です。
また、長寿のお祝いの場合は、サプライズというかたちは取らないほうが無難なケースもあります。
日取りを決めて事前に知らせたほうが、ご本人も安心できその日を楽しみに待つこともできます。
また、旅行や外食を計画する場合も、ご本人を交えて話し合いをしたほうが、みなさんで楽しめるお祝いの場になります。
兄弟・姉妹間でもめてしまった…
お父様やお母様の長寿祝いを一緒に計画する兄弟・姉妹間では、特に予算の面でトラブルになることがあります。
長寿祝いの贈り物は2~3万円が相場ですが、旅行などを計画する場合は、5万、10万と金額が大きくなることもあります。
負担できる金額はそれぞれの家庭で異なるため、ご本人が喜んでくれることだけでなく、どの家庭も無理のない範囲で贈り物を用意することが理想です。
事前によく話し合い、互いの合意を得てから準備を進めましょう。
どうしても考え方や金額の面で折り合いがつかない場合は、それぞれの家庭で個別にお祝いの品を用意することも1つの方法です。
本人から長寿祝いを断られた…
長寿のお祝いは大変めでたいもので、周りの人からすれば盛大に祝いたいものです。
しかし、長寿祝いをすると長生きしないとするいわれもあり、節目とはいえ大げさなお祝いを好まない方もいらっしゃいます。
そのような場合はご本人の希望に添い、お誕生日の食事をいつもより少し豪華にするくらいにして、家族のみで小さなお祝いの会を設けると良いでしょう。